本研修会では午前中は認知症とそのアセスメントに関する講義を、午後は検査の演習を行います。2日で基礎編の完結としていますが、1日参加も可能です。年間を通してのテーマは認知症に関するアセスメントとしますが、受講生に合わせて講義内容は調整いたします。
職域を超え、経験者も初心者も認知症について勉強したい方はどなたでも参加いただけます。認知症と直接関連がない職場のカウンセラーであっても認知症に関する基本的な知識を得ることができます。
受講対象者は実際に検査業務に携わっている心理士やST・OTだけでなく、医師・ナース・ケアマネージャー・介護士・カウンセラー・教員等、医療・福祉・教育・産業領域で働く方々やこの領域に関心がある学生さんなどです。
臨床心理士の方は資格更新ポイントを1日参加で2点、2日参加で4点獲得できます。
〈講義 （午前）〉
初日：認知症と記憶障害
2日目：検査の選び方 所見の書き方
※初日でも2日目でも一日だけの参加が可能です。申込時に記載してください。
〈演習 （午後）〉
各自が希望する検査器具を手にとって行います。希望する検査を2日間かけてじっくり演習するのもよし、2人で組んで検査者と被検査者を体験するのもよいでしょう。病院臨床で必要な検査器具はほぼ全て揃えてあります。
〈演習可能な心理・神経心理学的検査各種〉
WAIS-Ⅳ（初代〜R〜Ⅲ）、WISC-Ⅳ（Ⅲ）、鈴木ビネーテスト、鈴木ビネーテスト改訂版、田中Binet-Ⅴ（87年版）、K-ABC心理・教育アセスメントバッテリー、TOM心の理論課題検査、長谷川式簡易知能評価スケール（HDS-R）、ミニメンタルステイツ検査（MMSE）、COGNISTAT（コグニスタット認知機能検査）、Raven's Progressive Matrices、WMS-R（ウェクスラー記憶検査）、RBMT（リバーミード行動記憶検査）、Rey's Auditory Verbal Learning Test、レイ複雑図形Rey's Complex Figure Test、ベントン視覚記銘検査、東大脳研式記銘力検査（三宅式言語記銘力検査）、MMS有意味・無意味言語記憶検査、標準失語症検査、WAB失語症検査、Token Test、FAB（前頭葉機能検査）、Stroop Test、ウィスコンシンカード分類検査（WCST中野修正版）、BADS遂行機能障害症候群の行動評価、DTVP（フロスティッグ視知覚発達検査）、ベンダー・ゲシュタルト、標準注意検査法・標準意欲評価法、CAS標準意欲評価法（Clinical Assessment for Spontaneity）、標準高次動作性検査、EDINBUGH HANDEDNESS INVENTORY、CAT標準注意検査法（Clinical Assessment for Attention）、ハノイの塔（Tower of Hanoi）
〈閲覧可能な認知症アセスメントツール〉
FAST（Functional Assessment Staging）
OLD（初期認知症徴候観察リスト）
CDR（Clinical Dementia Rating）
2024年度 前期の研修会開催予定日
108期：2024年 3月16日(土)・17(日)
109期：2024年 5月 4日(土休)・5(日休)
基本的な講義内容は共通ですが、受講者に合わせて柔軟に調整いたします。
なおこれとは別に、知能検査と神経心理学的検査各種の演習のみから成る継続研修会も開催しています。開催日は参加者がその都度決めています。
- 講師
- ：横浜高次脳機能診断法研究会 主宰 中野光子
- 横浜会場
- ：横浜高次脳機能診断法研究所（JR根岸駅より徒歩10分）
- 時間
- ：10時〜17時（途中、昼食・休憩を挟みます。）
- 参考書
- ：拙著『公認心理士・臨床心理士のための高次脳機能障害の診かた考え方』
風間書房（2,750円）
- 参加費
- ：2日コース 25,000円（学割、repeater 20,000円）
1日コース 13,000円（学割、repeater 10,000円）
- 申込方法
- ：住所・氏名・所属・本研修会参加を希望する理由など簡単な自己紹介と、
どこで本研修会を知ったかの情報を添えて以下にお申し込みください。
- 申込先
- ：中野光子 m-naka27@jcom.home.ne.jp
※どの日程のお申し込みも随時受け付けております。
